「次回はさ、ちょっと変わったチラシやりたいんだよね。多少予算かかってもいいからさ。例えば飛び出す絵本とかさ!とにかくおもしろいアイデア頼むよ!」というなかなか難しそうなクライアントの注文を持ち帰ってきた担当B。
まずは飛び出す絵本風のチラシを考えてみることに…。さっそく営業の帰りに大きめの書店に立ち寄ったBは迷わず絵本コーナーへ。飛び出す絵本は思ったよりも大量に並べられていた。子供の頃には何冊か読んだ記憶があったのだが、最近の飛び出す絵本のクオリティの高さには驚くばかり。
細かい細工が施され、まさに職人技であった。とにかく試しに購入してみようと金額を見てビックリ!「た、高い…」
もう少し安いものはないかと物色しているときに、ふとBは気づいたのだった。
「飛び出す絵本って閉じてある状態だと普通の絵本と見た目は一緒なんだなぁ。開ける前の見た目でインパクトがなければ、チラシは見てもらえないんじゃないか!?」と。
キーワードは「見た目のインパクト」だと気が付いたBであったが、お腹が減っていることにも気が付いてしまい、とりあえずランチを摂ることにした。その時、突然アイデアが降りてきた。目に入ってきたのはフォークが宙に浮いているように見えるスパゲティの食品サンプル。
「これはまさに見た目のインパクトだ…」
次の瞬間、空腹も忘れてランチも摂らず会社に戻ったBは、先程降りてきたアイデアを紙に描き起こしてみた。
そのアイデアとは、風呂桶型のチラシ。
今回担当している物件には珍しい「人工温泉システム」が付いており、その設備をフューチャーしたものだ。
プレゼン当日、飛び出す絵本風だと閉じてある状態では普通のチラシと変わらないこと、型抜きチラシの方が1秒で特徴も伝わりインパクトもあるということ、コストもだいぶ下げられることなどを説明したところ、クライアントの理解を得てGOサインをもらった。
結果は、ちょうど温泉が恋しくなる時期に配布した効果もあったのか大反響!!
ご来場者の方から「このチラシを考えた人は天才だね」という感想もいただいたりとクライアントも大喜び!
固定概念にとらわれない当社のアイデアが形になった案件であった。
