1枚のチラシの可能性|file003

少年のあそびゴコロ、忘れるべからず

少年のあそびゴコロ、忘れるべからず

集客に悩んでいたクライアント―

「新しい客層を呼び込みたいんだよね。マンション購入を今すぐ考えているわけではないけど、いい物件の情報が目に入れば興味を持ってみてくれるような…潜在ニーズ層っていうのかな。そういう層にうまくアプローチして、まずはご来場いただいてウチの物件をよく知ってもらって、もし気に入ってもらえれば検討していただく。そんな潜在層を動かせるチラシのアイデアを、次回の提案でよろしく頼むよ!」

Cが担当しているこの物件は立上げ当初からスタイリッシュな広告路線でまとめてきている。もともとマンション購入を検討している層にはその路線で充分集客効果はでていた。潜在ニーズ層を掘り起こすためには…いままでのカラーをガラッと一新する必要がある。

Cはポイントを2つに絞って考えることにした。
1つ目は「マンション購入を検討していない層でも、思わず読み込んでしまうようなツール」。2つ目は「マンションギャラリーに気軽に足を運んでもらえるようなツール」。

少年のあそびゴコロ、忘れるべからず

まずは「思わず読み込んでしまう」というポイント。考えられるのは見た目のインパクトで惹き込んでいく手法だが…見るだけでなく読み込ませなければならないとなると弱い…。ある程度内容に流れがなくては最後まで読み込んでもらうことは難しいだろうな。流れ…流れ…ストーリー!?そうか!ストーリー性だ!内容にストーリー性を持たせてみようか。

次に「気軽に足を運んでもらう」というポイント。来場特典などで集客を増やすのも手だが、物件に興味を持った層が集まるとは限らないし。とにかく一度マンションギャラリーに来てもらえれば、物件の良さを知ってもらえるんだけど…。あ!チラシの中でマンションギャラリーを疑似体験できれば物件の良さも知ってもらいながら、さらに敷居も下げられるのでは!?

この2つのポイントをクリアにしたとき、Cの頭の中ではあるアイデアが浮かんでいた。 Cは大のマンガ好き。もうすぐ30代に突入するが、未だに「少年向け」週刊誌を読み漁るという永遠の少年性を持つ。

そう、マンガチラシを制作してみようという少年のあそびゴコロだ。ストーリー性と疑似体験。うまくいく。

さっそくクライアントにお願いして、普段のマンションギャラリーでの接客をCにもしてもらうようにお願いした。 そこで体験した接客の流れをそのままストーリーとして落とし込んでいく。 シナリオ制作、登場人物設定、レイアウト、イラスト作成…などほとんどが初めての体験となる作業を試行錯誤を重ねて進行していく。

数々の困難を乗り越えてようやくチラシは完成。

結果は…消費者目線のあたたかみのあるイラストとストーリーで表現したマンガチラシは見事に潜在ニーズとなる層の集客を獲得。すでにマンガで疑似体験をしており、さらに物件への興味度も高いため、マンションギャラリーでの接客もスムーズ。クライアントもご来場者も大満足のツールとなった。このマンガチラシは以後シリーズ化し、vol2、3、4と継続制作につながっていった。

少年のあそびゴコロ、忘れるべからず